遺伝子の社会
: イタイ・ヤナイ/マルティン・レルヒャー/野中 香方子
本書は、ドーキンス『利己的な遺伝子』(1976)以後40年の進化生物学研究の豊かな蓄積を背景に、遺伝子たちが生存への闘いの中でどのように協力あるいは競争しているかを包括的に展望します。
「システム生物学」のパイオニアである著者イタイ・ヤナイとマルティン・レルヒャーは、ドーキンスの有名な比喩に反して、ゲノムは自己の生存だけをめざす遺伝子からできているのではなく、同盟と敵対をくりひろげるメンバーからなる「遺伝子の社会」であると述べます。
個々の細胞から種全体にまで及ぶ遺伝子の戦略を明らかにし、ガン細胞、ネアンデルタール人、セックスなど、さまざまな事例におけるゲノムの働きをとらえながら、つねに「遺伝子間の相互作用」を中心に据えることでのみ「生命の論理」を理解できることを、平明な言葉で語ります。
遺伝子、進化論、生物学に関心のあるすべての読者の必読書です。
序文
序章
第1章 八つの簡単なステップを経て進化するガン
第2章 敵はあなたをどう見ているか
第3章 有性生殖(セックス)の目的は何か?
第4章 クリントン・パラドックス
第5章 複雑な社会に暮らす放埒な遺伝子たち
第6章 チューマン・ショウ
第7章 問題は使い方にある
第8章 窃盗、模倣、革新の根
第9章 物陰の知られざる秘密
第10章 フリーローダーとの勝ち目のない戦い
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