解決できない多くの課題を抱えつつ、変容し続ける社会のありようやあるべき姿を、「社会はほかならぬわたしたちが構築している」という基本的な考え方に基づく社会学の視角でとらえ考察する。わたしたちは、これからの世界にいかなる展望をもち得るのか。社会学の誕生から現在にいたる展開の過程を学ぶとともに、具体的な事例や出来事を参照しながら社会学的なものごとの見方や考え方を知るための一冊。
※『社会学のまなざし』(2004年4月1日刊行)の改訂版です。
●はじめに
【第1部 近代と社会学】
第1章 近代と新しい社会認識ーーマルクス
(1)1848年│工業化、植民地主義、革命/(2)マルクスと近代│資本の不思議/(3)マルクスと現代社会
第2章 近代との格闘ーーデュルケムとウェーバー
(1)近代社会学の登場/(2)デュルケムとフランス社会/(3)ウェーバーとドイツ社会/(4)宗教・国家・資本
第3章 近代の暗黒ーー戦争とトラウマ
(1)19世紀と20世紀/(2)トラウマ/(3)戦争/(4)近代というもの
第4章 前近代からの呼び声ーー贈与と交換
(1)日本社会と贈答習慣/(2)贈る・受け取る・お返しをする/(3)市場経済の功罪/(4)贈与とアソシエーション
【第2部 社会の舞台】
第1章 近代家族の変容ーーインセスト・タブー、密室、磯野家
(1)家族とは/(2)現代家族の構造と感情/(3)磯野家のゆくえ
第2章 社会保障ーー生活をどうやって支えるのか
(1)社会保障とは何かーーリスクとセーフティネット/(2)社会保障の歴史ーー慈善から権利へ/(3)日本の社会保障ーー戦争と高度成長/(4)社会保障の現在ーー福祉国家のゆくえ
第3章 労働と職場ーーフォーディズムとポスト・フォーディズム
(1)職場という場所と時間/(2)テイラー・システムとフォード・システム/(3)フォーディズムからポスト・フォーディズムへ
第4章 都市という場所
(1)都市の姿│新宿二丁目/(2)都市のはじまり/(3)シカゴ│現代都市の先駆け/(4)世界的都市と都市的世界
【第3部 社会学と現代】
第1章 テクノロジーと社会ーーテクネーとメガマシーン
(1)テクネーとメガマシーン/(2)交通とテクノロジー/(3)メディアとテクノロジー/(4)テクノロジーと現代社会
第2章 グローバリゼーションと現代社会ーーマクドナルド、貧困、内戦
(1)グローバリゼーションはいつはじまったのか/(2)何がグローバリゼーションを推し進めたか/(3)現代世界とグローバリゼーションの風景/(4)グローバリズムと反グローバリズム
第3章 女性、クィア、マイノリティーー新しい主体
(1)女性/(2)クィア/(3)マイノリティと公共圏
第4章 社会運動とアソシエーション
(1)アート・デザインと社会運動/(2)社会運動とは何か/(3)新しい社会運動ーーコモンズとアソシエーション
●あとがき
●索引
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