側室制や乳人制度など伝統的な婚姻・子育ての形を色濃く残していた皇室が、なぜ「近代家族」化の道を辿ることになったのか。一夫一婦制への転換、「御手許」養育の変遷、恋愛結婚の実態など、明治中期から戦後を対象とし、皇室内部の史料と新聞雑誌メディアをもとに検討。大衆化する社会情勢と連関させて考察し、時代に順応していく皇室の姿に迫る。
序章 なぜ、皇室が近代家族であることを問うのか/睦仁・美子、嘉仁・節子の時代ー明治中期から大正前期(明治期における皇太子嘉仁・節子夫妻と近代家族〈天皇睦仁の「家庭」/嘉仁・節子における近代的夫婦/皇室における「子どもの発見」〉以下細目略/永世皇族制と近代家族化のなかの皇族庶子問題/大正期皇室における一夫一婦制の確立)/裕仁・良子の時代ー大正後期から昭和戦前期(大衆社会化のなかの皇太子妃良子/近代皇室における「乳人」の選定過程と変容/皇子養育をめぐるポリティクス)/明仁・美智子の時代ー昭和戦後期(敗戦直後の内親王の結婚ー「恋愛」への注目/美智子妃「恋愛神話」の創出/ミッチー・ブーム、その後ー「大衆天皇制論」の再検討)/終章 「近代家族」と皇室
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