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「愛した彼は体を売って、生きていた」 2023年初春、本作品の映画化が決定。出演は鈴木亮平、宮沢氷魚。文庫版には鈴木亮平の特別寄稿を収録。 「母が死んで、『死にたい』と思っていた僕の何かは死んだ」。14歳で母を亡くした浩輔は、同性愛者である本当の自分の姿を押し殺しながら過ごした思春期を経て、しがらみのない東京で開放感に満ちた日々を送っていた。30代半ばにさしかかったある日、癌に冒された母と寄り添って暮らすパーソナルトレーナー、龍太と出会う。彼らとの満たされた日々に、失われた実母への想いを重ねる浩輔。しかし、そこには残酷な運命が待っていた・・・。 龍太と母を救いたいという浩輔の思いは、彼らを傷つけ、追いつめていたのか? 僕たちは、出会わなければよかったのか? 愛とは、自らを救うためのエゴだったのか? 浩輔の心を後悔の津波が襲う。人は誰のために愛するのか。賛否両論渦巻く、愛のカタチ。 【編集担当からのおすすめ情報】 【著書プロフィール】高山 真 東京外国語大学外国語学部フランス語学科卒業後、出版社で編集に携わる傍ら、エッセイストとして活躍。著書に『恋愛がらみ。不器用スパイラルからの脱出法、教えちゃうわ』(小学館)、『羽生結弦は助走をしない 誰も書かなかったフィギュアの世界』(集英社)、『愛は毒か 毒が愛か』(講談社)など。2020年没。
レビュー(119件)
愛とエゴイストとは。。。
映画を観てとても感動したので原作を読んでみました。映画も泣けましたが原作も泣けました。やはり映画よりは饒舌になりますよね小説は。ラブシーンは原作は殆ど無かったです。安心して読めます。二重カバーで映画のワンシーンをカバーにしているけどもっと良いカットがあったのでは?、と思います。映画も原作もとても良い作品でした。
読書日記
2024年3月22日読了 短中篇。まあ面白かった。 多分、著者本人がモデル。私小説と言っていいかもしれない。ゲイの恋愛もの。 ストレートなタイトルなんだけど、この本を出したことが一番エゴイストなんじゃないかとか思う人も居ると思う。(それより大分手前の人もいっぱい居ると思う) カバーが2個ついていた。例によって元のカバーと、帯をカバー大までしたもの。
エゴイスト
最近SNSで映画の切り取りを見かけて気になって原作を読みたいと思い購入させていただきました。
映像の中の綺麗ごとだけじゃない物語
映画を観て、原作が読みたくなり購入しました。 多くの、映像で表現されていた場面がとても生々しく訥々と言葉で書かれていて、 腹の中が引き絞られるようなリアリティがありました。 2度観た映画ではしっくりこなかった”エゴイスト”の意味が、 この小説では、「ああ、そうか……」と妙に腑に落ちました。 泣き過ぎて目がパンパンにw
高山真さんがネットで連載されていたコラムが好きだったのですが、この本のことは映画になるまで知りませんでした。映画はまさかの画面酔い(?)して途中退場してしまったので、原作を買いました。タイトル「エゴイスト」の意味を考えています。