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女にもてない「私」がようやくめぐりあい、相思相愛になった女。しかし、「私」の生来の暴言、暴力によって、女との同棲生活は緊張をはらんだものになっていく。金をめぐる女との掛け合いが絶妙な表題作に、女が溺愛するぬいぐるみが悲惨な結末をむかえる「焼却炉行き赤ん坊」を併録。新しい私小説の誕生。
女にもてない「私」がようやくめぐりあい、相思相愛になった女。しかし、「私」の生来の暴言、暴力によって、女との同棲生活は緊張をはらんだものになっていく。金をめぐる女との掛け合いが絶妙な表題作に、女が溺愛するぬいぐるみが悲惨な結末をむかえる「焼却炉行き赤ん坊」を併録。新しい私小説の誕生。
レビュー(97件)
最低な野郎です。人間のクズです。むかつきます。
西村賢太という人が良く分かる一冊でした!
独特の感性で、ある時代の男?
私の父は大正末期の人間で第2次大戦中兵隊でした、 そんな亡くなった親父を思い出しました。 偏屈であるけど今の日本人に無い男らしさも有りました、 そんな男が平成の時代を生きるのは難しいでしょうね。 作者の感性は途轍もなく時代遅れで無骨ですが、 何故か共感するものが有るのは私も無骨なのでしょうね。 私は作者の本を何冊か読んで面白いと思いましたが、 進んで人には勧めないでしょう。
ああ、こういうのが私小説だ
この人の著作を初めて読みました。そうか、こういう人が芥川賞ってのはいいですね。どうしようもなく切なくて、美しさなんてまったくなくて、そこがどうしようもなく美しい。こういうのが私小説だったと、思いだすことができました。文章も変な衒いがなくて、ってのももちろん意識的なんだろうけれど、相当いいですよ。
届かない
いつまで待てば届きますか。問い合わせしても、発送日の確定は無理との返事。