──悠然と流れる仏教史の天の川において燦爛たる「華厳」という星雲が光り輝いている。その光波は千数百年も
の歳月にわたって、仏教の真理を求むる衆生を照らしてきた。初期インド大乗仏教の種である『華厳経』は中国、
チベットなどの地域において数々の学僧によってあまねくまかれた。やがてその種は中国大地において根付き、芽
ばえ、最後に「華厳宗」という鮮やかな花にまで成長した。
(「序章」より)
凡例
序章
第一部 華厳経の概観
第一章 原典研究
第二章 経題
第三章 大本華厳経の内容
第四章 華厳経構造の分析
第二部 華厳仏教思想の展開
第一章 十方三世一切仏の出現──如来現相品
第二章 普賢菩薩の入定──普賢三昧品
第三章 華麗で無限なる世界──世界成就品
第三部 華厳経における実践
第一章・業障と煩悩──普賢行品
第二章 普賢行への賛歌──賢行願
第三章 清浄なる修行項目──七支供養の形成
第四章 菩薩の理想像──十大行願の形成
あとがき
参考文献および略号
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