何度季節を重ねても、桜が舞うたび思い出す、優しくも苦い記憶ー。高校教師の辻村文則には、忘れられない生徒がいる。それは、十年前の卒業式で想いを告げてきた北見誠一だ。北見は優秀で周りからの信頼も厚い生徒だったが、当時の文則は彼の想いを受け入れることができなかった。それから十年。期せずして北見と再会する。しかし、二十八歳になった北見に以前の穏和な面影はなく、殺伐とした冷めた眼差しで違法な仕事に手を染めていた。彼の身に何があったのか…。北見の過去を知りたいと願う文則だが、「教師の義務感で俺に関わるのはやめてくれ」と突き放されてしまい…!?
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