助け合う関係の歴史。共存の哲学。
クロポトキンの思想は、過激でも奇矯でも夢物語でもないーー。
現代の環境危機に、持続可能な生命活動のために、
「相互扶助」は人間と社会の再生をかけたキーワードだ。
はじめに
クロポトキン『相互扶助論』から学ぶ
一 相互扶助の成立
1 相互扶助論の発想はフィールドワークから生まれた
2 相互扶助は人間の意識を通じて創り出されたのではなく動物の本能にもとづいて生まれた
3 人間の相互扶助は「無意識の良心」によるものである
4 相互扶助が働く社会は「自然社会=共同社会=実在社会=基礎社会」である
二 相互扶助の歴史
5 霊長類社会から人類社会への移行における相互扶助
6 氏族共同体における〈血縁〉を通じた相互扶助
7 村落共同体における〈地縁〉を通じた相互扶助
8 ギルド・自由都市における〈業縁〉を通じた相互扶助
9 近代における〈選択縁〉を通じた相互扶助
三 相互扶助の再生
10 意識を通じて「無意識の良心」を育む
11 個と全体が相補い合う関係をつくる
12 相互扶助ができる場をつくる
13 相互扶助の場が連合する
14 相互扶助と競争を両立させる
15 相互扶助は義務も強制もないモラルである
相互扶助の暗黙知を再発見する
--クロポトキンには見えたもの
相互扶助と自由な個
無意識の良心
根源的な共同性と根源的な敵対性
暗黙知の次元
いまクロポトキン『相互扶助論』を読み直す
--「新しい中世」の時代
ランダウアーとロマン主義的社会主義
アナ・ボル論争にたどり着く
「新しい中世」と個人
神が抜け落ちてしまった近代の挫折
千年王国型とユートピア型
いま部分社会を創ることの難しさ
日本の神道の可能性
あとがきにかえて 相互扶助の甦りを考える
パンデミックに対する「自衛」が変えるもの
地球規模の生物圏の「自衛」活動
アントロポシーンの終わり?
暮らしと仕事の変容
相互扶助社会による危機脱出
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