本書は、失語症の患者さんのご家族のための役に立つことを目的に書かれました。そうした意図から「ホームケア」という書名を選びました。この目的のためにまず、失語症という病気や症状をどのように理解したらよいのか、治療やリハビリテーションにはどんなやり方があるのか、といった医療の問題から、話を始めます。次に、病院を退院した後のそれぞれのご家庭での生活ではどんな点に注意したらよいのか、といった家庭での介護の問題を考えます。さらには、職業復帰ができるためにどのような努力が必要なのか、あるいは地域社会での様々な活動にどのように参加したらいいのか、といった社会復帰の問題にもふれます。そして何よりも、言語障害をもつ患者さんにとっての、生活の喜びや生きがいをどのように考えたらいいのか、ということも取り上げました。
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