日本のゲルマニスティクから投じられる一石が、明治時代の日独交流のリアルな様相を精緻に描き出す。日本のドイツ文学とドイツの日本学の開祖は、いかにしてドイツ語の日本文学史を書き上げたのか。その記述に基づき、日本人の研究協力を通じて、日独の学術的要素が混ざり合い変形していく知的なあり様を具体的に論じる。本書の波紋は、現代の日本文学研究の起源へと及ぶ。
序 論 1
補記 14
註 17
第一章 カール・フローレンツの周辺 21
第一節 日本とドイツにおける足跡 23
第二節 日本人の協力による日本文学研究 51
第三節 明治時代の日本文学史記述 63
註 75
第二章 『日本文学史』の記述 87
第一節 整合性を欠いた論点 89
第二節 アナロギーの視点 97
第三節 文明的進歩から文化的推移へ 108
第四節 三種類の時代区分 118
第五節 古代から七九四年まで 134
第六節 平安時代 144
第七節 鎌倉・室町時代 152
第八節 徳川時代 160
第九節 明治時代 169
註 175
第三章 日独の学術文化 189
第一節 ドイツ・ゲルマニスティク 191
第二節 東洋言語研究 209
第三節 明治時代の国学 225
註 241
第四章 結 論 255
あとがき 263
文献一覧 xxx
図版出典 xxix
事項索引 xviii
書名索引 xi
人名索引 i
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