三人の幼子を抱えて夫と死別した母が、身を立てるために選んだ教師の道。医学者として大成した息子が、70歳を過ぎて目指した総合大学の設立──。何の後ろ盾もなく資金も持たず、夢と理想の実現のために積み重ねた努力は、学生数12,000の大学となった。戦争も震災も乗り越えた神戸で、明日を切り拓く人を育てる。
はしがき 神戸学院大学学長 佐藤雅美 3
一章 校祖森わさ──その足跡
◉ 明治のシングルマザー 18
◉ 生い立ち 20
◉ 結婚・出産・そして夫の死 22
◉ 決意の東京留学 24
◉ 裁縫教師としてのスタート 27
◉ 女子教育はいかにあるべきか、求道者として 29
◉ 森裁縫女学校の創立 31
◉ 教育の理想を求めて 34
◉ 禅宗との出合いと得度、発願 37
◉ 発展する森女学校 40
◉ 森わさの言葉 44
◉ 晩年の森わさ 47
◉ 森家の母と子 51
二章 森茂樹が見た夢──大学設立の情熱
◉ 「夢見る人」が紡いだ夢 58
◉ 父の死と母の決心 61
◉ 淡路島から神戸へ 63
◉ 子どもには良い教育を 64
◉ 医学の道を志す 67
◉ 修練の時代 70
◉ 欧米留学で学んだこと 75
◉ 体質医学研究所の設置 78
◉ 戦時下の京都帝国大学へ 79
◉ 山口県立医科大学学長就任 84
◉ 大学設置構想 86
◉ 強行軍の大学設立 89
◉ 教授陣は優れた学者を 91
◉ 神戸学院大学の開設 94
◉ 創設期の神戸学院大学 99
◉ 森茂樹の人となり 101
◉ 資金難 103
◉ 夢半ばで 105
三章 神戸学院物語
一 生徒8人からの出発 (一九一二〜一九二〇) 108
二 森高等女学校の開設 (一九二一〜一九三〇) 115
三 会下山学舎新設と神戸市森女子商業家政学校開設 (一九三一〜一九四〇) 120
四 戦争から平和へ──森わさ校長の引退と学校法人神戸森学園の設立 (一九四一〜一九五〇) 126
五 学校法人神戸森学園への改組と神戸森女子短期大学の開学 (一九五一〜一九六〇) 131
六 神戸学院大学の開学 (一九六一〜一九七〇) 137
七 新時代へ──大学・短期大学の発展と教育環境の整備(一九七一〜一九八〇) 140
八 規模の拡大と充実する教育環境 (一九八一〜一九九〇) 145
九 国際交流の推進と阪神・淡路大震災 (一九九一〜二〇〇〇) 149
十 神戸学院大学ポートアイランドキャンパスの開設と
神戸学院女子短期大学の閉学 (二〇〇一〜二〇一一)
十一 法人創立一〇〇年のその先の新たな未来へ (二〇一二〜二〇二二) 164
十二 受け継がれる歴史 193
あとがき 学校法人神戸学院理事長 西本誠實 195
資 料
◉ キャンパス紹介 200
◉ 関係者・法人の歴史 203
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