医学のあゆみ 治る,予防できる脳神経疾患─現状と将来 289巻12号[雑誌]
・神経学的診察を駆使して患者に最良の診療を実践すること、先端的な課題を担い多彩な広がりがあることが脳神経科学の魅力であるが、ひと昔前までほとんどの神経疾患の原因は不明であった。
・多くの神経疾患で原因遺伝子が発見され、分子病態の解明が進み、分子機構に基づいた治療戦略、治験が行われている。上市に至った分子標的薬も多く、脳神経科学は転換期を迎えていると感じられる。
・本特集では、脳卒中、認知症、パーキンソン病、片頭痛、多発性硬化症、運動ニューロン疾患、筋ジストロフィーなど代表的疾患について、治療だけでなく予防も見据えた脳神経科学の現状と将来について解説する。
■治る、予防できる脳神経疾患ーー現状と将来
・はじめに
・脳梗塞患者における急性期治療と再発予防の適応拡大
〔key word〕適応拡大、血栓溶解療法、血栓回収療法、細胞治療、新規抗血栓薬
・疾患修飾薬による新しい認知症治療法と予防介入
〔key word〕疾患修飾薬、抗アミロイドβ(Aβ)抗体、アルツハイマー病(AD)、プレクリニカル期、バイオマーカー、先制医療
・パーキンソン病の治療の現在と未来
〔key word〕レボドパ、デバイス補助治療(DAT)、疾患修飾治療(DMT)
・片頭痛の診断と治療ーー最近の動向
〔key word〕片頭痛、診療ガイドライン、カルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)
・多発性硬化症と視神経脊髄炎関連疾患の治療ーー現状と将来
〔key word〕多発性硬化症(MS)、視神経脊髄炎スペクトラム障害(NMOSD)、early high efficacy therapy(eHET)、バイオマーカー、silent progression
・運動ニューロン疾患発症予防に向けた創薬開発
〔key word〕運動ニューロン疾患、脊髄性筋萎縮症(SMA)、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、核酸医薬、RNA
・デュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)に対するエクソン・スキップ治療薬開発
〔key word〕デュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)、モルフォリノオリゴマー(PMO)、細胞膜透過ペプチド(CPP)
●TOPICS 神経内科学
・血管性認知障害の新たな病態メカニズムとその内因性保護機構
●TOPICS 免疫学
・肉芽腫深部における好中球主導型マクロファージM2化機構
●連載 臨床医のための微生物学講座(16)
・水痘・帯状疱疹ウイルス
〔key word〕水痘、帯状疱疹、抗ヘルペスウイルス薬、ワクチン
●連載 緩和医療のアップデート(11)
・非がん性疼痛の評価と治療ーーがん性疼痛との違いは?
〔key word〕病態、心理因子、痛覚変調性疼痛
●連載 自己指向性免疫学の新展開ーー生体防御における自己認識の功罪(3)
・マクロファージによる細胞膜リン脂質の感知機構
〔key word〕細胞膜、リン脂質、ホスファチジルセリン(PtdSer)、マクロファージ
●FORUM 死を看取るーー死因究明の場にて(17)
・看取りの場での工夫2
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
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