ホールの音響設計の第一人者が、みずからの研究の集大成として、そして研究者、技術者、音楽家などホールにかかわるすべての人びとへの提言として書きおろした決定的概説書。
「理論篇」では、音を聴く側の心理的な好み、聴覚や視覚、またそれらを統合する大脳活動と、音の科学的側面(時間的・空間的基礎感覚)との関係を豊富な図表で解説。
「応用編」では、聴者・演奏者・指揮者にとってもっとも理想的なコンサートホールとはなにかを問い、シュー・ボックス形、木の葉形など実際の設計例をあげながら、理想的なホールの構造を追求した。
序
理論編 心理的プリファレンス理論と音の時間的・空間的基礎感覚
1 歴史的背景と展望
2 音の物理特性
3 音場の物理的ファクター
4 聴覚路中の相関メカニズム
5 ホール音場の心理的プリファレンス実験と理論
6 大脳半球の専門化と心理的プリファレンスに対応したアルファー波
7 聴覚ー大脳系のモデル
8 ACFファクターにもとづく音の時間的基礎感覚
9 IACFファクターにもとづく音の空間的基礎感覚
応用編 ホールの音響設計と音楽の時間的・空間的表現
10 ホール音場の設計手順と目標
11 デザイン・スタディ
12 実在のホールにおけるプリファレンス理論の検証
13 聴者のプリファレンスと座席の選定
14 チェロ演奏者のプリファレンス
15 ステージ上の演奏位置の決定
16 作曲と演奏における時間的・空間的音楽表現
17 コミュニケーション
18 おわりに──個性発見のために
付録
1 ランニングACFの計算式
2 たたみ込み積分の概念
3 一対比較法
4 2つの複合音によるビート
5 調律したピアノのピッチ計測
6 音声認識システムの提案
7 森の響き(霧島神宮)
8 音場の計測の心理評価システム
9 揺らぎのある点滅光源の心理的プリファレンス
理論編 参考文献
応用編 参考文献
索引
レビュー(0件)