ドストエフスキー生誕200年記念出版。
かつて外務省でモスクワ大使館に勤務した著者は、ソ連邦の崩壊に立ち会うことになった。宗教を否定する社会主義の理想が潰え、ふたたび神を求める時代が始まった。
そうした事態を19世紀にすでに預言していたと著者が考えたのが、文豪・ドストエフスキーである。
『カラマーゾフの兄弟』のかの有名な「大審問官」は、はたして何を示しているのか?
『罪と罰』でラスコーリニコフはなぜ回心したのか?
外交官としての仕事のかたわら、ドストエフスキーを解読する日々が始まった。
尊敬するチェコの神学者・フロマートカや、同じくチェコの哲学者・政治家のマサリクの著作が大いなる手助けとなる。
そして、モスクワとプラハを往還する著者の思索の旅は、ついに終わりの日を迎えるーー
現代史の現場から生み出された、これまでにないドストエフスキー論。
レビュー(6件)
ドストエフスキーの作品についてに著者の切り込み方が鋭くなってきています。文庫本で出版されたのと違い、著者の感じ方をきっちり説明されているので、それも一因かもしれません。文学は紐解く人がいるだけで、受け止めが全く違うものになることを感じました。
今回新聞の書評を読んで購入して読んでみようと思った。ドストエフスキーの文学においては素晴らしいものがあるがその世界観はどうだろう?彼はキリスト教の信者だし作家佐藤優しも宗教的な考え方をしている方のようなので私は宗教は無信心無信仰なので書いてあることが理解できないかもしれない。584頁の大物これからじっくりと読んでいきます。
そろそろドストエフスキーを読まなければ、、 でも難しいと逃げ始めてうん数年。 佐藤氏が立て続けにドストエフスキーの入門書、こちらの応用書を出された。 佐藤氏の専門である神学の切り口で読み解いて行く。 重厚で読み手にもそれなりの知識教養が求められる。