日本の大衆文化の本質と日本人の精神の原風景を民俗学的視点から深くやさしく描くことにおいて、この著者の右に出る者はいない。また<東北>と<沖縄>をおもなフィールドにする氏が3.11の直後、発言を徹底的に控え、書斎にて「ナウシカ」と「ゴジラ」を繰り返し観つづけたけたことは、知る人ぞ知る(のちに新聞、文芸誌などに発表)。本書は日本人が生きた<過去>をゴジラ作品に、これからの未来を<ナウシカ」に読み取る、画期的な試みであり、このふたつの作品をつなぐ細い糸に、世代を越え、日本人の「こころ」に留まり続ける「物語」の特
レビュー(0件)