時は五条帝の御代。若くして大納言の役職につく藤原光則は、最愛の妻の忘れ形見である息子を病で亡くし、失意の淵にいた。光則はある日の陣定で、都で話題の夜盗「十六夜」を捕らえる検非違使別当の役職を命じられる。一度は十六夜として盗みに入った美しい少年を捕まえるが、彼は実は帝の妹として育てられた弟・楓の宮だった。そのことを知らない帝に彼と婚姻を結ばされた光則は、結婚しても楓の無愛想な態度に憤慨し強姦してしまうが、楓が十六夜として捕まえた少年であることを知ってしまう。光則は楓の人生に自分の弟・狭霧を重ね、楓の本心を知るために彼の心を溶かそうと行動を起こすがーー。
レビュー(3件)
いまいちでした。「婚礼奇譚集」の3冊目とのことで、前作の「貴公子の求婚」がとても面白かったので、期待して購入したのに残念でした。光則にも楓にもあまり魅力を感じることができないまま、最後まで上滑り気味に読み飛ばしてしまいました。
あれ?デジャブる?
どこかで読んだ世界観、と思ったらレーベル違いのシリーズ物でした、嬉しい。 世間体を重んじる兄ちゃんな印象だったあのモブが主人公なんです。 実は、理不尽な育て方をされた弟を深く愛していたのね、報われて良かったわねぇって後日談も読めて美味しい一冊です。 大昔から、宮勤めってのはストレス一杯だったって点も面白い。 世間から隠れて生きなければならなかった姫さまが姫さまなりに色々と試行錯誤して、すれ違っちゃった所とか、義賊として動き回った意味とか、大失敗とか、成長する様子が愛しいです。 グイグイっと引き込まれました、是非とも読んで。