宮崎菫は一日に10文字しかしゃべれない。それ以上は声にならないのだ。スケッチブックで会話をする彼女は教室で浮いた存在だった。けれど不器用でも懸命に対話しようとする姿と、誰よりも純粋な心に、俺は惹かれていった。図書館で勉強を教えてくれた時、横顔が気になって勉強どころじゃなかった。プールで見た水着が可愛すぎて、息が止まるかと思った。初めてケンカをして、初めて仲直りのキスをしたー。「ありがとう」も、「ごめんなさい」も、「嬉しい」も、「大好き」も。大切なことは10文字でみんな伝えられるって、そう思ってた。でも、菫が背負う過去の痛みも、菫の隣にいることの意味も、俺はわかっていなかったんだー。
レビュー(6件)
【2016-054】
一巻完結な青春恋愛小説。ちょっと急ぎ足なところはありましたが、出会い→友だち→恋人→些細な別れ→再会と起承転結をしてくれます。10文字の制約が強調にしかならず、もうちょっと活かして欲しい気もしましたが、間延びせずいい終わり方をしてくれました。
やっと手に入りました
近くの書店になく注文しました。はやく読みたいです。