【罪を犯した「本当は良い子」の少年たち。奪われた命が、彼らの真実を浮かび上がらせる。】
重大な罪を犯して少年院で出会った六人。彼らは更生して社会に戻り、二度と会うことはないはずだった。だが、少年Bが密告をしたことで、娘を殺された遺族が少年Aの居場所を見つけ、殺害に至るーー。人懐っこくて少年院での日々を「楽しかった」と語る元少年、幼馴染に「根は優しい」と言われる大男、高IQゆえに生きづらいと語るシステムエンジニア、猟奇殺人犯として日常をアップする動画配信者、高級車を乗り回す元オオカミ少年、少年院で一度も言葉を発しなかった青年。かつての少年六人のうち、誰が被害者で、誰が密告者なのか?
レビュー(97件)
気楽にミステリ
少年院でともに過ごした6人。その内のAが退所後、殺された。娘を殺された母親が自首し、密告者はBだと判る。ただしBが誰かは口にしない。ライター、仮谷苑子が謎を追う。と言っても少年法や裁判の在り方を問うものではなく、単純にミステリとして読むべきだろう。また、序章をしっかり頭に入れていく事が肝要。
いろいろな人の視点で進んでいく話。語りの正体をバラすのはもう少しあとでも良かったかな