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学校の七不思議にまつわる怪談やマンションの部屋で聞こえる不自然な音、真夜中に出るという噂の廃病院で見た白い人影、何度しまってもいつの間にか美術室に置かれている曰くつきの白い画布……。小野不由美が初めて手掛けた百物語。文芸評論家・千街晶之氏は「この世のあちこちに人知れず潜んでいる怪異が、不意にその姿を顕す。日常があり得ざる世界へと暗転する一瞬を確かに捉えてみせた傑作怪談」と単行本発売時、推薦文を寄せた。文庫解説を担当した稲川淳二氏は、「怪談とはどういうものかを知りたければ、この本を読めば分かります」と絶賛。「作品全体の質感を一言で表現するなら、”うっすらとした闇”です。」(解説文より)。山本周五郎賞受賞傑作ホラー『残穢』(新潮文庫)と内容がリンクしていると話題の本書。『残穢』は、実写映画化(監督:中村義洋『予告犯』『白ゆき姫殺人事件』、出演:竹内結子 橋本愛)、2016年1月30日(土)公開! 「幽」公式サイト http://www.kadokawa.co.jp/yoo/
レビュー(131件)
短篇なので、少しずつ読んでいます。小野不由美さんの不思議な世界を切り取ったかんじ。
しっとりとした怪談集!
99の怪談を集めた本です。 それぞれの話は1~3ページと短いですが、余計な描写もなく、濃縮された怪談が楽しめます。 ナイフを持った殺人鬼が出てくるような怖さとは違った、じわじわくる怖さが楽しめる本です。 これぞ日本の怪談、と言えますね。
超短編集
1~3ページくらいの短編ですが、ちょっとぞくっとするものがあります。
学校の怪談
学校の怪談。至って普通の怪談本です。『残穢』(新潮文庫)と内容がリンクしています。
超短編です。
小野不由美さんの「屍鬼」を読んでからこの本を読んでしまった為、 個人的には物足りなさがありました。 でも、ひとつひとつの話にはゾッとするような感覚があり、 怪談噺としてはいいと思います。