8月6日、級友たちは勤労動員先で被爆、全滅した。当日、下痢のため欠席して死をまぬがれた著者が、40年の後、突然に逝った39名一人一人の遺族や関係者を訪ねあるき、彼女らの生を鮮やかに切り取った鎮魂の書。「……(遺族の)辛すぎて話したくない気もち、その後の40年間の苦しみも含めて、全員のことを書き残したかった。また同じ組で机を並べていた私が書く以上、単なる被爆記録でなく、一人一人を人間として書きたかった。」(あとがきより)解説:山中恒【目次】序章:8時15分ー広島市雑魚場町第1章:炎の中で第2章:学校に帰った級友たち第3章:“南へ"-業火に追われて第4章:島へ終章:8月15日意外の章(1)耐えて生きる意外の章(2)原爆と靖国“スキャンダル"のあとー『広島第二県女二年西組』余聞
【目次】序章:8時15分ー広島市雑魚場町第1章:炎の中で第2章:学校に帰った級友たち第3章:“南へ"-業火に追われて第4章:島へ終章:8月15日意外の章(1)耐えて生きる意外の章(2)原爆と靖国“スキャンダル"のあとー『広島第二県女二年西組』余聞
レビュー(7件)
これも事実
改めて戦争の悲惨さと、それによる尊い命の喪失。何もかも考えさせられました。子供にも読ませたいです。
昔よく読んでいたのですが引越しの際紛失してしまい見つからなかったので再度購入しました。
少女達が生きた証
今年で戦後62年。広島、長崎原爆投下日に原爆の特集番組がほとんどなかったのには驚きました。もう風化している…そう思い、この本を手にしました。 私は、こうの史代さんの「夕凪の街 桜の国」を読み、あらためてヒロシマについて、また原爆について知りたいと思い、いろいろな本を探しました。ですが、写真が載ったものはついに買う勇気が出なかったのです。あとあとまであの悲惨な光景が自分の本棚に残ると思うと、どうしても怖かったのです。正直、この本も注文した後になって同じ怖さが襲ってきました。ですが読んでみて写真とはまた違う強いメッセージが心に迫ってくるのです。お亡くなりになった方たちの壮絶な最後のお話だけではなく、著者がクラスメイトの生きた証を残さなければ、きっとそう思われてこの本をお書きになったのだと思いますが、その思いが強く伝わってくるのです。ご遺族の方たちを訪ね歩き、お話を聞き出す作業は辛いことだったと思いますが、その努力が今後この本を通して多くの人たちに「苦しみの中で亡くなっていった少女達の思い」「戦争が人として生きることも死ぬことも奪ってしまった事実」を伝えてくれるものと信じています。広島で生きていた少女達の短い人生に思いを馳せずにはいられませんでした。