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天地創造から推古天皇に至る、神々につながる天皇家の系譜と王権の由来を、起源から記した我が国最古の歴史書。イザナキ・イザナミの国生み神話や倭建命の英雄譚や歌謡など、魅力的で文学性に富んだ著名なシーンを、古文でも現代語訳(通釈)でも味わうことができる本。古文も現代語訳もふりがな付きで、朗読にも便利。また「古事記」を理解するための図版やコラム、参考情報満載の、古典を初めて読む人のために最適な1冊。 目次 上巻 天地創造よりこのかた──『古事記』序文 天と地が分かれ、天上界に神々が誕生する──日本の創世記 イザナキとイザナミの聖なる結婚──日本国(大八島)誕生 イザナキ、亡き妻イザナミを地底に訪ねる──黄泉の国訪問 禊で生まれ出た姉アマテラスと弟スサノオ──三貴子の誕生 アマテラスとスサノオの対決と和解──天の誓約と子孫誕生 岩屋戸にこもったアマテラスを誘うウズメの舞踏──鎮魂祭 スサノオ、大蛇を倒しクシナダヒメと結婚する──八俣の大蛇 オオクニヌシ、ウサギを助けて幸運を授かる──因幡の白兎 オオクニヌシ、アマテラスに地上の国を譲渡する──国譲り アマテラスの孫ニニギ、天上界から地上に降る──天孫降臨 コノハナノサクヤビメ、炎の中で出産する──ホオリの誕生 ホオリ、兄ホデリの釣り針を失う──海幸・山幸と海の宮訪問 中巻 カムヤマトイワレビコを先導した神使の八咫烏──神武東征 三輪のオオモノヌシ、イクタマヨリビメに通う──三輪山伝説 垂仁天皇と皇后サオビメの愛と死の悲劇──サオビコ王の乱 荒ぶる皇子オウス、兄オオウスを殺す──ヤマトタケル以前 ヤマトタケルの西征──クマソタケル・イズモタケルを討つ ヤマトタケルの東征──父への不信と叔母ヤマトヒメの慈愛 野火攻めの火線を突破する──叔母の授けた草薙の剣と火打ち石 オトタチバナヒメ、怒濤に身を投じる──荒海なぎ軍船進む ミヤズヒメとの再会と結婚、そして永別──置き忘れた神剣 英雄ヤマトタケル、帰郷の途中、病に倒る──望郷の辞世歌 白鳥となって天翔ける英雄ヤマトタケルの霊魂──白鳥の御陵 神功皇后の神がかりと、神罰を受けた仲哀天皇──新羅親征 応神天皇が木幡のヤカワエヒメに贈った求愛の歌──蟹の歌 秋山の下氷壮夫と春山の霞壮夫──兄弟神の争いと母の祈り 下巻 仁徳天皇、高山に登り人家の炊煙を望遠する──聖帝の御世 ハヤブサワケ王と女鳥王の炎の恋──死出の恋路の逃避行 同母の軽太子と軽大郎女の道ならぬ恋──狂恋の果ての心中 雄略天皇、一言主の神と問答する──神威と王威との出会い 履中天皇の孫オケ・オ(ヲ)ケ兄弟王が発見される──二皇子の舞 解説 付録 コラム
レビュー(64件)
古事記を読んで難しかったので、購入しました。ビギナーズなだけにわかりやすかったです。
壮絶な生涯
「景行天皇」の章が読みたくて買った。もちろん、この章は全編、倭武命の生涯を綴ったもの。改めて感動した。始めに現代語訳があって、次に漢文読み下し文がある、という構成は読みやすく、気に入った。まだ他の章は殆ど読んでいないが、読み切りたい。それと、この本には、古事記の全文は収録されていないので、この本の内容が頭に完全に吸収されたら、次は全文収録の本を買おうと思う。
息子のなので…。
息子に頼まれました。内容というより、流れをつかむために必要だそうで 勉強や、学習のつもりで購入したわけではなさそうです。 とても簡単でさらっと読めてしまうそうです。
「ビギナーズ」という言葉がぴったりで古事記の流れがとてもよくわかりました。また、ふり仮名もふってあるので、小中学生も読みやすいと思います。
趣味の本
入門書として読むのには、いいと思います。