Excelを使った 死亡・後遺症逸失利益算定のための「中間利息控除」計算の技法〜変動金利制対応〜
交通事故の死亡事案で死亡逸失利益を算定する際に、「中間利息控除」という計算を行います。後遺症事案でも、後遺症逸失利益を算定する際に、「中間利息控除」という計算を行います。この計算を行うには、ライプニッツ係数という係数を用います。
これまでは民法の法定金利は5%でしたので、金利5%を前提にしたライプニッツ係数を用いて中間利息を控除する計算をしていました。しかし、改正民法の施行により、法定金利が5%から、いったん3%になり、3年に一度見直される変動金利制が導入されます。そのため、事案によっては異なる係数を用いなければならなくなります。どの事案に、どの係数を用いれば良いのか、そんなことを考えるだけで頭が混乱してきます。
私自身、弁護士になって中間利息控除の計算を初めて行った時、どの係数をどのように使ったら良いのだろうかと悩んだ記憶があります。それが、金利も異なることにより、さらに混乱することになるなんて、考えただけでも気が遠くなりそうです。
私は今、この煩わしい計算をExcelを使って計算しています。エクセルを使って自分で入力するという労力を惜しまなければ、逸失利益の計算がかなり簡素化でき、なおかつ正確に、しかも変動金利にも対応することが可能になります。また、本書で学んだ内容は、中間利息控除の計算に限らず、弁護士として仕事をしていく中で遭遇する、様々な意思決定の場面で応用できるはずです。
本書によって、少しでも実務家の皆さんのお役にたてるようであれば光栄です。
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