- 134
- 3.69
地球の裏側で遭遇する“日常の謎” 未知の世界へ一歩踏み出す勇気がわいてくる物語 念願かなって、海外旅行の添乗員になった遥。 アイスランドを皮切りに、スロベニア、パリ、西安で、 ツアー参加客それぞれの特別な瞬間に寄り添い、ときに悩みながらも旅を続ける。 ところが2020年、予想外の事態が訪れてーードラマ「シェフは名探偵」、 ロングセラー『ときどき旅に出るカフェ』『スーツケースの半分は』の著者による、 ウェルメイドな連作短編集。
地球の裏側で遭遇する“日常の謎” 未知の世界へ一歩踏み出す勇気がわいてくる物語 念願かなって、海外旅行の添乗員になった遥。 アイスランドを皮切りに、スロベニア、パリ、西安で、 ツアー参加客それぞれの特別な瞬間に寄り添い、ときに悩みながらも旅を続ける。 ところが2020年、予想外の事態が訪れてーードラマ「シェフは名探偵」、 ロングセラー『ときどき旅に出るカフェ』『スーツケースの半分は』の著者による、 ウェルメイドな連作短編集。
レビュー(134件)
この作者は本当に旅の達人なんだろうなぁと思う。旅だけでなく近藤さんの本は旅行の他にも料理、歌舞伎、ロードレース、犬、時代物等々、テーマが本当に多岐に渡っているが、どのジャンルの作品も臨場感たっぷりで感情移入してしまう。それも緻密な情報量によるもののためと思うが、取材だけでは、とてもここまでその業界の裏話など得られないのではないか?どれもが実体験に基づいているのではないか?と思ってしまう・・・まぁ時代小説は実体験はできないけど・・・。この作品は最終章を書くために全体の物語を考えたのではないかと考える。コロナ禍で大変な旅行に携わる仕事の人に対して、旅行好きな人に対しての作者からのやさしいエールのように思われる。自由に旅行が再開される日まで、しばらくは先生の本を読んで、元気を持続させようと思う。