ユヴァル・ハラリは、21世紀の半ばには、情報通信技術と遺伝子工学、そしてビッグ・データ分析の発達によって、情報や富がごく少数の「超富裕層」に集積し、彼らとその他の「無用者階層」の間に、深刻な格差社会が実現する可能性があると指摘した。このような将来予測があるなかで、我々はどのような対応をすべきであろうか。本書ではそのヒントを有機農業に求め、国際比較を通じて、有機農業に関わる人々の営為から現代を生き抜くための智慧を学びとりたい。
1.課題と視角:「大分岐」と有機農業 2.「食」と健康:「食」の格差から考える 3.「食」と環境:生態系を考える 4.有機農業と慣行農業:有機農業小史 5.「民衆」が創造する有機農業 6.アグロエコロジーの挑戦 7.日本における有機農業の展開 8. 日本における有機農業推進法の現状と展望 9.北イタリアの伝統食品を守る町と田園 10.中部・南イタリアの有機農業と「テリトリオ」 11.フェアトレードと連帯経済:ラテンアメリカにおける多様な農業の実践 12.ミルパとプルケー、メリポナ蜂:メキシコの小農と有機農業 13.フィリピン:緑の革命から遺伝子革命へ 14.フィリピン:有機農業への道 15.まとめ:有機農業と世界のゆくえ
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