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自分の身体で糖質制限を試し、効果や危険のなさを確かめた著者は、糖尿病の糖質制限治療の第一人者である江部康二氏と親交を深めながら、栄養素としての糖質の性質や、カロリーという概念やその算出法のいいかげんさ、そしてブドウ糖からみえてくる生命の諸相や進化などについて独自の考察や研究を開始。本書では、糖質からみた農耕の起源についても新説を展開、穀物栽培により繁栄への道を得た人類が、穀物により滅亡への道をたどりつつあることも指摘する。著者のHPに日々寄せられる、多くの糖質セイゲニストからの体験談の一端も紹介。糖質を切り口に様々なことを考える。
レビュー(166件)
医師ですが文章お上手、おふざけもありいいですね。
白米が主食と言われている現代 違う視点で、これを疑ってみるのもおもしろいと感じました。 読み始めは優しい論調ですが、後半は理論的な内容でした。
仮説というより実験
炭水化物を控えると、確かに痩せる気がします。私は夕食時に炭水化物を減らす程度ですが、確かに効果がある気がします。本の内容は後半から話に興味が薄れてきましたが、炭水化物を控えると痩せるという仮説?を知っただけで価値がありました。
炭水化物・糖類は密かな麻薬だ
白米やうどんを食べないと食べた気がしない。しかも、ついつい腹一杯食べてしまう。その後でスイーツを食べる習慣。メタボになるは当然、老化をはやめ、寿命を縮めていることに気が付かない。甘いものを食べないようにするのはとても難しい。場合によっては我慢できない。密かに体を蝕む麻薬のようである。
人類にとって自然な食べ物ってなんだろう
人類の歴史の中で、耕作が始まったのは、ごく最近のことです。それまでの長い間、人類は何を食べていたのでしょうか?そして、それが、人類にとって自然な食べ物なのではないでしょうか?どこまでが事実で、どこからが意見なのか、少しわかりにくいところもありますが、自然な生活や食生活が、身体だけでなく、環境のためにも良いことだと感じました。人類がドングリの森で生活していた頃の話など、もともと人類は穀物中心の食生活ではなかったこと、自然な食生活がいいですよ、という意見は理解しやすいと思います。ただ、その頃の寂しい食生活を実践できるかどうかは別の話。せめて、栄養バランスだけは近づけたいと思います。