近藤麻理恵が片づけてきた1000以上の部屋にまつわる実話を基に、川村元気が紡ぐ7つの部屋の物語。
気鋭の絵本作家・大桃洋祐のカラーイラストを40点以上収載。読売新聞連載時から話題沸騰の小説がついに単行本化!
わたし、橙木ミコには、誰にも言えない秘密がある。
部屋にある、モノの声が聞こえてしまうのだ。服や靴、本や家具がみな、話しかけてくる。
わたしは、依頼された家の“片づけ”を手伝う仕事をしている。
今、わたしの隣にいる片づけの相棒はボクス。おしゃべりな小箱だ。
どうして、片づけが仕事になったのか? どうやって、モノの声が聞こえるのか?
そもそも小箱が相棒って、どういうこと?
きっとあなたは不思議に思うだろう。けれども、これはどれも本当の話。
わたしが片づけてきた部屋は、千を超えた。
服を手放せない主婦、本を捨てられない新聞記者、なんでも溜め込んでしまう夫婦、好きなものが見つけられない少女、死の間際に片づけを決意する老婦人……。
部屋の数だけ、そこに暮らす人と、おしゃべりなモノたちとの思い出がある。
今からすこしだけ、その話を聞いてもらえたらと思う。
これはわたしが実際に体験した、すこし不思議な七つの部屋にまつわる物語だ。
レビュー(74件)
有名な児童文学に登場する主人公と黒猫に似た設定になっています。
あたたかい気持ちになれます
「断捨離」の仕方などの本よりも、物語を通じてすんなりと片づけようという意識が持てる本でした。読み終えて、あたたかい気持ちになり何度も読み返そうかと思います。
家の中を片づけようと思って買ったのですが、役に立ちませんでした。
泣けたりもします
思わず涙がこぼれてしまいました。 情があり過ぎてモノを手放すことのできない方、必見です。 ずっと心の中に留まっている、胸がしめつけられるような気持、少し寂しくてモノ悲しい気持がふわぁっと優しく宇宙に溶けていくような感覚を味わえますよ。 そして幸せになるためにお片づけしたい気持になります。 片づけたいと思ってはいるけれど、なかなか実行できずにいる方の背中を押してくれる本です。
お片付けに対して重い腰が上がるような気にしてくれる小説です。