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成績不振に苦しむスポーツ選手、 息子が植物状態になった水難事故から立ち直れない父親、 同性愛者への偏見に悩むミュージシャン。 彼等の悩みを知る鍼灸師・工藤ナユタの前に、 物理現象を予測する力を持つ不思議な娘・円華が現れる。 挫けかけた人々は彼女の力と助言によって光を取り戻せるか? 円華の献身に秘められた本当の目的と、切実な祈りとは。 規格外の衝撃ミステリ『ラプラスの魔女』とつながる、あたたかな希望と共感の物語。 第一章 あの風に向かって翔べ 第二章 この手で魔球を 第三章 その流れの行方は 第四章 どの道で迷っていようとも 第五章 魔力の胎動
レビュー(205件)
週刊ベストセラー・文庫第1位の魔力の胎動 5つの物語からなる連作短編集で どれも非常に面白く、彼女の能力を遺憾なく発揮していて どの物語の悩める方々は 全ては過去や未来に引きづられていて「今ここ」には存在していない。 そこで、彼女がすべての能力を使って「今ここ」に戻してくると言う 全ての答えは、「今ここ」にしかないことが非常によく理解でき 最後の魔女の胎動は、規格外の衝撃ミステリ 『ラプラスの魔女』とつながる、あたたかな希望と共感の物語でした(^-^)
実家にいた頃に読みましたが、最近になって読み直したいと思い購入しました。 東野圭吾さんの作品は特に大好きです。 是非、おススメな1冊です。
母へのプレゼントとして購入しました。 とても喜んでくれました。
結局・・・
円華は何者なのか?どの本を読めば答えがあるのだろうか??第五章魔力の胎動はほんのタイトルだけど、ストーリーはおまけみたいなもので必要だったのでしょうか?凡人には理解できないことが時々東野圭吾にはあるように思う
「ラプラスの魔女」の後日譚かな?と思って読み始めたところ、時系列的には同時進行か、むしろそれより前の物語であることがわかりました。最も印象に残ったのは、同性愛者への偏見に悩むピアニストの物語です。「無自覚な偏見や差別意識の集積が誤った流れを生み出すこともある」という表現に端的に表されている通り、一人ひとりの言動はそれほどひどいものではなくても、集積されると非常に厄介な、誰かを傷つけるものになる可能性があるのでしょうね・・・。