屋久島うみがめ館による27年間にわたるアカウミガメ産卵個体の識別調査から得られた繁殖履歴を用いて、ウミガメの生まれ故郷である「竜宮城」を仮説する。また、ウミガメ類が1億年以上も生き残ってこられた理由など、ウミガメを通して生物多様性のおもしろさを解説する。
第1章 アカウミガメの竜宮城を求めてー和歌山県南部町と屋久島
発端/ウミガメという生き物/梅の里、南部/夜の砂浜を歩く/「二つの竜宮城」仮説/水の島、屋久島/人事を尽くして天命を待つ/餌生物を求めて北へ南へ/「二つの竜宮城」実証/母浜回帰と遺伝的集団構造/単なる竜宮城の効果
第2章 アオウミガメの竜宮城を求めてー小笠原諸島
一千キロメートル南の東京都、小笠原村/台風襲来/南国雑居生活/南国独居生活/アオウミガメの竜宮城
第3章 アカウミガメの二つの竜宮城ーその原因
餌場での潜水行動/餌場の違いは氏か育ちか/生体の年齢形質/「初期成長条件に応じた生息域選択仮説」と初産齢/二つの竜宮城の原因、迷宮入り
第4章 アカウミガメの二つの竜宮城ーその結果
餌場が繁殖特性に及ぼす影響/子供の量と質のトレードオフの探索:卵質幼体サイズ/初期成長と生残
あとがき
引用文献
索引
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