人口100万人にもおよぶ熊本都市圏は、上水道水を全て地下水に頼るという全国一の“天恵”に浴している(人口50万人以上の都市では日本唯一)。その源は阿蘇草原に降った雨水であり、菊陽・大津町等、白川中流域水田の特異な透水性とろ過性に助けられて、熊本平野に供給される、まさに自然と加藤清正公の卓抜な技能による絶妙な仕組みのお陰である。しかし、近年この貴重な熊本平野の地下水に質・量ともに危険信号がともりはじめた。本著は、水問題の実学的泰斗柴崎達雄氏を中心に、そのメカニズムと保全策を水文学、地下水学、歴史、社会経済学など多方面から総括的に解き明かした労作である。
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