伊達三傑の一人として数えられる猛将・伊達成実。知略で政宗を支えた片倉小十郎に対し、主君より一つ歳下として生を受けた成実は、武勇で天下への野心を支え続けた。伊達南領の要衝・大森城の城主、伊達家第一席の重臣として、何度も政宗の危機を救ってきた右腕である。その勇猛さは、会津攻めの中核として、数多くの軍功も上げる。だがその生涯の謎とされるのが、豊臣秀次が謀殺された後の、突然の伊達家からの出奔である。右手の大火傷という将としては致命的な傷を得ながら、龍の右目にならんと生涯を戦い続けてきた猛将は、なぜ伊達を去り、また戻ってきたのか。俊英が描く、鮮やかな男の生涯。
レビュー(9件)
伊達成実は専門書や小説が少ない武将なのでこの本は貴重。成実が参戦した戦に関してある程度知る事ができたのが大きな収穫。政宗や片倉小十郎との関りや両者への成実の心情、出奔の動機についても考えさせられた。吉川さんの書いた熱い成実、好感が持てました。また伊達成実を主人公にして続刊を書いてほしいです。 巻頭の地図も見やすくて良かった。他の時代小説も見習ってほしい。
とても面白かったです。文庫本で購入出来て良かったです。
普通です
商品、注文から到着まで問題なしです。欲しい本があればリピートありです。
好きな作家です
吉川作品が好きなのと題材にも興味があり購入。 面白いのですが、後半からのスピード感が少しあるように感じ、出来れば2~3巻のボリュームで書いていただければ、よりよい作品になったかと思います。 特に最後の部分が内容にぺージ数が足りていないように感じました。