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ケガをしたら、消毒して乾かす、が世間の常識。しかし著者によれば、消毒は「傷口に熱傷をかけるような行為」だという。傷は消毒せず、乾燥させなければ、痛まず、早く、しかもきれいに治るのである。著者は、今注目の「湿潤治療」を確立した形成外科医である。その治癒効果に驚いた医師らにより、湿潤治療は各地で広まっている。しかし肝心の大学病院などでは相変わらず、傷やヤケドを悪化させ、治りを遅らせ、患者に痛みと後遺症を強いる旧来の治療が行われている。なぜ、医学において生物学や科学の新しい成果は取り入れられないのか。本書では医学界の問題点も鋭く検証。さらに、生物進化の過程をたどりつつ見直した、皮膚という臓器の持つ驚くべき能力について、意欲的な仮説を展開しながら解説する。
レビュー(109件)
時代の移り変わり。
著者である夏井先生のサイトは常に拝見していますが時代の移り変わりを感じさせると言うか新時代の先駆けとも言える湿潤療法は本当に目から鱗ですし丁寧に解りやすく説明されていて購入して良かったです^o^
「なるほど」と思える一冊
最近支配者達の力が弱ったのかペテンがばらされたり、裁判に掛けられたり してますよね。臨床データの改ざんとか、其れを見てヤバイと思ったのか 高脂血症の基準をでっちあげて(ウェスト85cmとか90cmとかも)3億円ほど 振り込んでもらった医師が居ましたが4月だったか、もっとゆるい数字に 変更したのを発表してました。夏井先生の本を読んで湿疹に保湿剤の クリームを塗るのを止めました。ワセリンも良いのですが、ちょっと昔なら 蝦蟇の油(馬の油)だなあ、と云う事で、10年程冷蔵庫に死蔵されていた 尊馬油を塗り、強く荒れている所にはステロイドを重ね塗りで状態は 良くなって来ました。 更に、「原始人食が病気を治す」崎谷 博征医師や、 「自然療法で「乾癬」を治す」ジョン・O・A・パガノ著、 林 陽 訳を 読んで食物を見直す事もしました。何処まで改善出来るかまだ見えませんが 良い感じです。案外昔からおぼろげながら語られていた事や、 民間療法は正しかったのかもしれません。
傷が目立たなくなる湿潤治療
痔や口腔内の術後はなぜ消毒「しなくていい」のか? 大腸の吻合部は消毒するのになぜ腹部の傷は消毒するのか? 外科では(抜糸するまではぬらすな)というが、形成外科では (消毒薬を入れた水道水でまずは洗いましょう)なのだ。 * どちらも経験した著者が気づいた「外科の常識」は「形成外科の非常識」。 創傷治療は医師によってかなり異なるが、消毒して乾燥させるという 今までの常識が基本はかわらない。その圧倒的な支持者によって反感 を買われてきて、著者の新しい治療方はなかなか浸透しなかった。 皆がしてるから自分もするという例をあげての説明、自分が携わった HPや趣味などのサイトより拡散を試みたことなどなど…今に至る経過 など成程なあと納得しながら面白く読めました。 氏の無料による情報提供への考え方には感動しました。 *** ≪すりむき傷の場合≫ 1)出血を止め砂などを洗い流す。 2)プラスモイストやハイドロコロイド、ラップなどで直接覆うだけ。 3)毎日1回(暑いときは数回)汗や滲出液を洗い流して張替える。 4)滲出液が出なくなったら覆う必要はない。 5)治療終了後、顔面などの露出部分の場合は遮光などの注意が必要。 * 実際に自分でできるような治療法もありますが、症状によっては注意が 必要な場合もあります。知っていて損はない本だと思います。お薦めです! [注文番号] 213310-20140327-0849778135
面白い
糖質制限の本を読み、同じ作者の本を読みたくて買いました。とても面白いです。
自然治癒力をもっと信じよう。。
医学や除菌の技術が進歩し、自然治癒力を信じずに、すぐ薬に頼るところが誰しも有りますよね。題名通り、読むと結構目からウロコの内容が多いです。にわか知識で実行するのは危険だと思いますが、絆創膏も保湿して早く直すタイプのものが出てきていますし、これまでの常識が本当なのか、見返す必要はあるな、、と感じました。