シャーマニズムは古代より人々の想像力を刺激してきた。とりわけ、シベリア、グリーンランド、南北アメリカにおいて見聞されたシャーマンの報告書が18世紀のヨーロッパで出版されるようになると、思想、宗教、芸術、医学の面に多大な影響を及ぼしていく。『百科全書』を編纂したディドロを、オルペウスの再来とされたモーツァルトを、そして『ファウスト』を書いたゲーテを、シャーマニズムの観点から捉え直すとき、そこからは従来の研究では見過ごされていた意外な側面が立ち現われてくるー。西洋文化の伏流としてのシャーマニズムに光を当てる画期的な試み。
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