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昭和27年、大阪へ戻った松坂熊吾一家は、雀荘や中華料理店を始めとして、次々と事業を興していく。しかし義母の失踪に妻房江の心労はつのり、洞爺丸台風の一撃で大損害を被った熊吾も糖尿病の宣告を受ける。そしてたくましく育つ無邪気な小学生伸仁にも、時代の荒波は襲いかかるのだった…。復興期の世情に翻弄される人々の涙と歓びがほとばしる、壮大な人間ドラマ第三部。
昭和27年、大阪へ戻った松坂熊吾一家は、雀荘や中華料理店を始めとして、次々と事業を興していく。しかし義母の失踪に妻房江の心労はつのり、洞爺丸台風の一撃で大損害を被った熊吾も糖尿病の宣告を受ける。そしてたくましく育つ無邪気な小学生伸仁にも、時代の荒波は襲いかかるのだった…。復興期の世情に翻弄される人々の涙と歓びがほとばしる、壮大な人間ドラマ第三部。
レビュー(43件)
「流転の海」シリーズは全て初版本で読んでいたのですが、手違いで「流転の海」「血脈の火」「地の星」を実家の母に処分されてしまったので、文庫で買い直しました。改めて読み直すと・・・やはり面白いですね。初めて読んだのは20代の頃だったので、感じ方はもちろん違って、それがまた面白い。ただただステキだと思っていた松坂熊吾のイヤな面を数多く見つけてしまう自分に驚きました。宮本輝は、このシリーズをきっかけに読むようになり、全ての作品を購入して読みましたが、自宅に残しているのは「流転の海」シリーズだけです。
血脈の火
213310-20140926-0997516338。 宮本輝が好きな作家なので。
表紙の装丁
第一部から五部まで揃えましたが、写真の表紙とは違っています。現在は並べると一枚の絵のようになっており、この小説にふさわしい美しい装丁になっています。 やはり続きを早く読みたくなりますね。ハラハラしながら、でも時にはクスッと笑えたり、ぐいぐい引き込まれてしまいます。
夢中で読みました
1~4部まで単行本を購入。破天荒な主人公の生き方にグイグイと引き込まれました。戦後、日本が復興していく様子と、その流れの中で生き延びてゆくための生命力、嫉妬や情念、愛情といった、人間の性がリアルに描かれています。主人公のセリフに深く考えさせられることも多く、宮本輝氏が20年以上の歳月をかけて、丁寧に、大切に、紡ぎ続けている作品であることが伝わります
より良い本の購入
第一巻より購読しているため、続きが購読したくなります。 あちらこちらの本屋さんを探しても有りません。 今回やっと廻り合いました・感謝いたします。 内容も益々充実し面白くなってきています。 この本にであって有りがたいです。