【輸入盤】弦楽四重奏曲全集 ルビオ・カルテット(5CD)
ルビオ・カルテット/ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲全集
ルビオ・カルテットは1991年に結成され、メロス・カルテットの薫陶を受けたベルギーの若手の団体で、その名前の由来は、彼らの愛用する楽器の製作者であるイギリスのデイヴィッド・ルビオの名をとったというものです。
「ショスタコーヴィチは僕たちの第ニ言語」と語り、作品へのホットな共感を演奏に盛り込む彼らのショスタコーヴィチは、ヨーロッパの音楽祭の目玉となるほどの評価を勝ち得た非常に見事なもので、イギリスの弦楽愛好家のための雑誌「ストラッド」でも大絶賛されていたほど。
レコーディングでも、全集プロジェクトがオランダのGLOBEレーベルによって進行していましたが、同レーベルの活動終了とともに7作品で残念ながら頓挫してしまいました。ですが、そこは伸び盛りのグループらしく、メンバーはこれをむしろ好機と捉え、GLOBEで収録済みの作品も含めて、全15作品を新たにレコーディングしたのが当全集というわけです。
実際の収録は、ベルギーのミュレムという美しい町にある教会で、Johan KenniveとSignum Sound Productionsによっておこなわれました。使用機材はPDAのマイクロフォンやApogeeのコンバーターといったもので、音場感、音の質感ともに文句無しの高度なクオリティに達しています。
演奏は、GLOBE盤に較べて音質条件が大幅に向上していることもあり、再録音となる第15番の第1楽章エレジーなどでも格段の解釈の深まりを感じさせてくれるのが嬉しいところ。
【楽器製作者:デイヴィッド・ルビオ】
英国の楽器製作者、デイヴィッド・ルビオ(本名:デイヴィッド・スピンク)は1934年ロンドンの生まれ。彼はダブリンのトリニティ・カレッジで医学を学びながらも、ジプシーに興味をもってスペインに渡り、フラメンコ・ギタリストとしてのキャリアをスタート。ルビオという名はこの頃に彼の赤いあごひげからつけられたあだ名です。
ルビオはニューヨークに移ってギタリストとしての生活を続ける一方、ギター製作にも強い関心を抱くようになり、いくつかのモデルを製作するうちにジュリアン・ブリームから認められるようになります。
その後、イギリスに戻ったルビオは、ブリームなどのためにギターやリュートをつくり続け、やがて、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、バロック・ヴァイオリンやチェンバロにまでその領域を拡大。ギタリストのポール・ガルブレイスとの共同開発により、8弦ギターの製作もおこなっています。
ケンブリッジ大学ではそれら一連の活動を高く評価し、名誉学位を授与。以後も旺盛な製作活動は続けられ、2000年10月に亡くなったときには、1000を超えるさまざまな楽器が残されていました。
デイヴィッド・ルビオのつくった楽器は、美味なワインや精密な工芸品にもたとえられる響きに特色があり、その名を冠したルビオ・カルテットや、ブリテン・カルテット、ザロモン・カルテット、チェロのクリストフ・コワン、アンソニー・プリース、ギターのポール・ガルブレイスなどの録音でそのサウンドを聴くことができます。(HMV)
【収録情報】
ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲全集
Disc1
● 弦楽四重奏曲第2番イ長調 Op.68
● 弦楽四重奏曲第8番ハ短調 Op.110
● 弦楽四重奏曲第13番変ロ短調 Op.138
Disc2
● 弦楽四重奏曲第3番ヘ長調 Op.73
● 弦楽四重奏曲第7番嬰へ短調 Op.108
● 弦楽四重奏曲第9番変ホ長調 Op.117
Disc3
● 弦楽四重奏曲第5番変ロ長調 Op.92
● 弦楽四重奏曲第11番へ短調 Op.122
● 弦楽四重奏曲第12番変ニ長調 Op.133
Disc4
● 弦楽四重奏曲第4番ニ長調 Op.83
● 弦楽四重奏曲第6番ト長調 Op.101
● 弦楽四重奏曲第10番変イ長調 Op.118
Disc5
● 弦楽四重奏曲第1番ハ長調 Op.49
● 弦楽四重奏曲第14番嬰ヘ長調 Op.142
● 弦楽四重奏曲第15番変ホ短調 Op.144
ルビオ・カルテット
Dirk Van de Velde(第1ヴァイオリン)
Dirk Van den Hauwe(第2ヴァイオリン)
Marc Sonnaert(ヴィオラ)
Peter Devos(チェロ)
録音時期:2002年4月〜9月
録音場所:Roman Church, Mullem, Flanders, Belgium
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
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