もやもや日本近代美術
: 増野恵子/安松みゆき/河田明久/志邨匠子/瀧井直子/奥間政作
「美術」と「美術以外」の間に引かれてきた境界線。
江戸と明治、伝統と西洋文化、書画骨董と調度品、東京と地方、日本と海外……。
様々な「狭間」の中に生じ、「日本近代美術史」の周辺や外部、スキマに山積されている「もやもや」している問題を探る画期的な一冊!
【図版点数200点超!】
カラー口絵
まえがき 増野恵子
【序章】歴史の形成と視覚イメージー近代土下座考 丹尾安典
第1部 それは美術なのか?
明治工芸で考えるオリジナリティをめぐる主従関係ー渡辺省亭・河村蜻山・沼田一雅 岡本隆志
毛筆習字教育の存廃をめぐる諸問題 志邨匠子
近代歴史画の萌芽ー国立銀行紙幣の歴史・神話イメージ 増野恵子
第2部 場はイメージとどうかかわるか?
ヒトラーへの贈り物・ヒトラーからの贈り物ーいびつな美術交流の様相 安松みゆき
エト源次郎とスチュアート・キューリンをめぐって 瀧井直子
幕末明治初期京都と田村宗立考 石井香絵
絵師たちの「世代わり」-琉球処分と沖縄の絵師達 奥間政作
第3部 これも美術か?
近代木版職人列伝抄ー杉崎帰四之助・木村徳太郎・吉田市松・伊上凡骨・西村熊吉・村瀬錦司・斧銀太郎・漆原木虫 岩切信一郎
絵葉書の戦争、掌上の帝国ー恤兵・蒐集・記念 向後恵里子
コマ絵雑考 西山純子
命令する労働者から動員される労働者へープロレタリア漫画と芸術学院 喜夛孝臣
戦前 洋画壇の生活 河田明久
第4部 イメージは何をあらわしているか?
神話的記憶と歴史的記憶ー広島平和記念資料館の展示について ミカエル・リュケン(坂井利佐子訳)
護れ大空! 戦時日本における国民防空の視覚表現 ジェニファー・ワイゼンフェルド(中村尚明訳)
菊花御紋考 谷田博幸
あとがき 安松みゆき・増野恵子
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