天童荒太さんの本を楽しみにいつも期待を持って読ましてもらっています。,「家族狩り」「永遠の仔」のイメージが中々抜けなかったが、本書でも一貫して「人」の持つ「善と悪」を正面から取り上げ読み応えがあった(一気に読んでしまいました)。,中年男性が遺体で発見される。残された「目には目を」のメッセージ。八王子南署に本部が置かれ、鞍岡警部と志波警部補が組んで捜査に当たる。一方、学生による性犯罪が浮上……二転三転の展開。登場人物それぞれのキャラクターが上手く描かれ、伏線の張り方も見事。評判を聞いて買ったが、評判以上。天童氏の作品は、直木賞を獲った「悼む人」が素晴らしかったが今作は、遙かに上かも知れない。単なる警察小説と思って読んではいけない。もっと深いテーマがある。エンタメながらじっくり読ませる。これぞプロ。
レビュー(86件)
天童荒太さんの本を楽しみにいつも期待を持って読ましてもらっています。
一気に読んで……!
「家族狩り」「永遠の仔」のイメージが中々抜けなかったが、本書でも一貫して「人」の持つ「善と悪」を正面から取り上げ読み応えがあった(一気に読んでしまいました)。
天童氏の最高作
中年男性が遺体で発見される。残された「目には目を」のメッセージ。八王子南署に本部が置かれ、鞍岡警部と志波警部補が組んで捜査に当たる。一方、学生による性犯罪が浮上……二転三転の展開。登場人物それぞれのキャラクターが上手く描かれ、伏線の張り方も見事。評判を聞いて買ったが、評判以上。天童氏の作品は、直木賞を獲った「悼む人」が素晴らしかったが今作は、遙かに上かも知れない。単なる警察小説と思って読んではいけない。もっと深いテーマがある。エンタメながらじっくり読ませる。これぞプロ。