国内外で大地震が頻発しており,大規模な人的被害が発生するとともに土木構造物や交通網・水道等のライフラインにも甚大な被害が発生している.また,津波によって原子力発電所が壊滅的な被害を被るなど,広範囲にわたる被害が発生したことは記憶に新しい.一方,耐震設計の考え方は土木・建築の分野を主体として古くから築きあげて来られているが,近年の想定を超える規模の地震に対しては改めて耐震設計の重要性が指摘されている.本書は,これらの状況を鑑み,これから耐震設計業務に従事しようとする工学系技術者に向けて,実務に役立つと言う事を念頭に耐震設計の考え方をまとめたものである.まず,できるだけ平易に耐震設計の基礎的考え方を解説したのち,最適耐震設計の考え方と応用例について解説し,さらに,実務上有用な知識として,耐震実験を実施する上での必要知識および制震技術についても解説したものである.
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