自殺という現象については,古代の哲学者から現代の精神科医や心理学者まで,多くの人が考えを述べているが,いまだに分からないこともたくさん残されている。
本書ではそれら先人の理論や考え方をふまえながら,著者独自の視点で自殺という現象を捉え,今現在分かっていることを平易に解説している。
今までヒューマニティの視点から語られることが多かった自殺や自殺予防について,科学的な知見をもとに宗教・文化的な背景も交えて考察し,自殺のメカニズムや危機介入の実際が述べられ,また,自殺予防の経済的価値やSNSなどの現代的なメディアの功罪から,幸福な人生についての考え方まで,今までの成書にはないトピックにも丁寧に触れられている。
自殺や自殺予防に関心のある読者だけでなく,幸福な生と死について考えるあらゆる年代の人にとって最適の自殺学ガイドブック!
第1部 自殺を理解する
第1章 定義・統計ー動物は自殺をするか?
第2章 理論ー人はなぜ自殺をするのか?
第3章 危険因子ー誰が死んでいるのか?
第2部 自殺は予防すべきか
第4章 宗教・文化ー日本は自殺許容的か?
第5章 態度ー自殺は悪いことか?
第6章 経済的価値ー予防は経済的利益になるか?
第3部 自殺を予防する
第7章 危機介入ー「死にたい」にどう対応すべきか?
第8章 自殺対策ー有効な政策はどのようなものか?
第9章 メディアーメディアは自殺を防げるか?
第10章 幸福な人生ー死ななければそれでいいのか?
レビュー(0件)