生命科学や創薬研究ラボの観察をとおして,科学研究における知識産出の動態を詳細に比類ない精度でとらえる現代科学論.研究組織の戦略選択,技術革新との関係,国家的な政策とラボ運営,巨大プロジェクトにむけられる期待の動き,そして組織事故やリスク管理…….科学の実践がもつ諸問題をミクロからマクロまで対象とする.
序 章 実験室を観察するーー科学技術の社会的研究の道程
I 研究実践のミクロ分析
第1章 リサーチ・パス分析ーー研究実践のミクロ戦略について
第2章 組織としてのラボラトリーーー意味と調整のダイナミズム
第3章 知識移転の神話と現実ーー技能のインターラクティブ・モデル
II 研究実践のマクロ分析
第4章 研究課程のレジリエンスーー逆境と復元する力
第5章 ラボと政策の間ーー研究,共同体,行政の相互構成
第6章 巨大プロジェクトの盛衰ーータンパク3000計画の歴史分析
第7章 知識インフラと価値振動ーーデータベースにおけるモノと情報
III リスク,組織,研究体制
第8章 科学の防御システムーー組織的「指標」としての捏造問題
第9章 因果のネットワークーー複雑なシステムにおける原因認識の諸問題
第10章 身体,テクノロジー,エンハンスメントーーブレードランナーと記憶装置
第11章 日常的実験と「実験」の間ーー制約の諸条件を観る
附 論 リスクを飼い馴らすーー危機管理としての救急医療
Factory of Truth: A Social Study of Contemporary Science and Technorogy
Masato Fukushima
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