情動と精神分析
: コレット・ソレール/松本 卓也/河野 一紀/ニコラ・タジャン
ラカン的精神分析の第一人者によるラカン理論を通じた情動論。情動の概念によって精神分析の理論と実践にもたらされる影響、ラカンが随所で論じた諸々の情動論をひも解く。
序 論
争 点
ラカンへの非難
第1章 はじめにフロイトありき
過小評価された情動
飼いならすことのできない情動
反 復
神経症ーーとりわけ、外傷神経症
フロイトの躓きの石
第2章 不安ーー裏面からの再検討
不安を対象によって把握する
例外的な情動
分離の情動としての不安
奇妙な対象/不安の位置づけ
乱暴な解任
不安をディスクールによって把握する
科学以前における不安
もう一つの不安
一般化されたプロレタリアの不安
資本主義における気分の病/解ける社会的紐帯
不安を現実的なものによって把握する
フロイト的ではない不安
性別化された不安
鑑別的臨床/女性はトカゲではない
第3章 情動の理論
アフェクトされる生体
ラカンの仮説
享楽の装置としての言語
ディスクールがないわけではない
倫理がないわけではない
第4章 ラカンが論じた一連の情動
悲しみと「悦ばしき知」
悲しみという情動の前史
知と関係する情動
罪責感と「好運」
私たちの「居心地の悪さ」にかかわる情動
その他の情動
存在の情念
怒 り
恥
眼差されること/生き恥
第5章 謎めいた情動
情動による証明
調和的な情動、あるいは不調和な情動
〔何事かを〕あらわにするものとしての謎
知の謎〔=知という謎〕
信じられなさの発生
ふたたび、愛について
第6章 分析における情動
転移に関する情動
期 待
躓きの石
袋小路の彼岸
喪
陽性治療反応
満足をもたらすもの
治療する知/情動の転換
パスの情動
現実的なものと真理
反マテーム
欺かないものとしての満足
満足させる義務
第7章 事後の情動
どのような愛が?
「ふぞろい」の者たちと社会的紐帯
結 論
知の限界
詩的な解釈
解 説(片岡一竹)
[原題]Les affects lacaniens
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