登校拒否(不登校)は、社会・学校・家族・個人というそれぞれのシステムが複雑に絡み合っているといわれるが、家族への介入はその中でもっとも実践的・現実的であり、そのために多くの技法が導入され、わが国の実践者によってさまざまに応用・発展されてきた。本書によせられた事例は、いずれもわが国の家族構造や社会的条件にあわせて独自の工夫と発展を試みたものであり、さまざまなかたちをとる登校拒否に対して、さまざまな方法論があることを示している。ここにはわが国の家族療法の地平が示されるとともに、登校拒否にかかわる教育・心理・医学などの関係者に多くの示唆を与えてくれるものである。
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