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元禄2年(1689)江戸からの旅立ちにあたり「行く春や」と詠んだ芭蕉は大垣の地で「行く秋ぞ」と詠んで旅を終える。実際の旅を日々記録した曾良の「随行日記」との相違が示すように、『おくのほそ道』は旅の事実からは独立した一つの文芸作品である。芭蕉が体験的事実からどのようにして詩的幻想の世界を描き出していったか、その創作の秘密を探る。 凡例 発 端 旅立ち 草 加 室の八島 日 光 那須野 黒 羽 雲巌寺 殺生石・遊行柳 白河の関 須賀川 浅香山・信夫の里 飯塚の里 笠 島 武隈の松 宮城野 壺の碑 末の松山・塩竈 松 島 瑞巌寺 石の巻 平 泉 尿前の関 尾花沢 立石寺 最上川 出羽三山 酒 田 象 潟 越後路 市 振 越中路 金 沢 多太神社 那 谷 山 中 別 離 全昌寺 汐越の松 天龍寺・永平寺 福 井 敦 賀 種の浜 大 垣 跋 曾良随行日記 新旧時刻対照表 解説 芭蕉略年譜 歌枕解説索引 語句索引 発句索引 芭蕉宿泊地一覧表 『おくのほそ道』旅程図
レビュー(13件)
きちんと包装され、到着も早くありがたかった
先に同じく角川のビギナーズクラシックを購入しました。松尾芭蕉の旅を共にした曾良の随行日記付きということでこちらも購入。ビギナーズクラシックとは異なる情報が得られるのは良い。しかし、随行日記には読み仮名、現代語訳がないので難解で、残念。
『曾良随行日記』が付録されているので大変便利です。
迷ったらこの本
わかりやすかたです。 よく理解できました。 ありがとうございます。
おくのほそ道 今年は320年です
おくのほそ道320年記念のイベントを見て、「それじゃちゃんと読んでみるか」と思い買いました。原文だけでは難解でも、平易な解釈が付いているので古文の苦手な私でも理解できそうです。旅好きな方は一度読んでみると、出かけた時に新たな発見があるかもしれませんよ!