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今、出演する映画でつねに主役をはる俳優が、吉永小百合さんその人。 山田洋次監督は、「高倉健さん亡きあと、小百合さんは『最後のスター』になってしまった。素敵な女優さんはいるけど、小百合さんは別格の存在」と評します。 なぜ、密着取材を引き受けたのかと問われて、吉永さんは笑顔でこう答えました。 「いつ死ぬかわからないから、撮っていただいて幸せでしたーー」 121本目にあたる出演映画の制作現場に初めてカメラが入、そこで吉永さんが見せてくれたのは、他人を演じるという俳優の得がたい特権と、そのための挑戦。 今「自分に正直に生きたい。難しいことはありますけど、悔いはなくなりますね」と述べる吉永さんのその生き方は、豊かな人生に欠かせない秘訣でもあります。そんな名言も飛び出すインタビューでは、放送では紹介しきれなかった、樹木希林さんとの友情、年齢の受け止め方などなど、その素顔と潔い生き方が文字に鮮やかに刻まれています。
レビュー(7件)
母に頼まれ購入しました 何度も読み返しているみたいです
これなら誰でも
自身121本目の映画「最高の人生の見つけ方」に主演した吉永小百合さん。NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」ディレクターの築山卓観氏が、番組で300日にわたって密着取材したあと、その内容を活字化した。若いディレクターだけに、往年の小百合さんを知らないのはやむを得ないとしても、いや、だからこそ新鮮な目で最後の大スターを捉えられたのだろう。テレビドラマなどで一緒に仕事をしてきた訳でもなく、臆しながら取材しているあたりが、傲慢なNHK職員と違って面白い。小百合さんの素顔は残念ながら、これまでに書かれたノンフィクションと大差ない。
キレイです。
本屋さんで買おうと思ったら少し破けていたのでいつもきれいな楽天ブックスさんにしました。