後宮食医の薬膳帖 廃姫は毒を喰らいて薬となす(1)
暴虐な先帝の死後、帝国・剋の後宮は毒疫に覆われた。毒疫を唯一治療できるのは、特別な食医・慧玲。あらゆる毒を解す白澤一族最後の末裔であり、先帝の廃姫だった。
処刑を免れる代わりに、慧玲は後宮食医として、貴妃達の治療を命じられる。鱗が生える側妃、脚に梅の花が咲く妃嬪……先帝の呪いと恐れられ、典医さえも匙を投げる奇病を次々と治していきーー。
だが、謎めいた美貌の風水師・鴆との出会いから、慧玲は不審な最期を遂げた父の死の真相に迫ることに。
◆◆◆登場人物◆◆◆
【慧玲(フェイリン)】
暴虐を尽くした先帝の廃姫であり、毒を熟知する白澤一族の叡智を受け継ぐ最後の末裔。助命と引き換えに、皇帝から毒疫の治療を命じられる。
【鴆(ヂェン)】
怪しげな翳をもつ美貌の青年。宮廷で活躍する風水師だが、その正体は毒を操る暗殺者。毒の効かない慧玲を気に入り、なにかと揺さぶりをかけてくる。
序
第一章 梅薫姫と満漢全席
第二章 炎華の后とアボカド乳酪
第三章 罪から出た錆とカリー
レビュー(11件)
・事前に著者のツイートを見て、「中華菓子が多く出てくるのか?」と期待していた。だが、「菓子」に限れば、薬膳ゼリーが1回出てきただけで、肩透かしだった。 ・アボカドやカレーなど、出てくる料理が、現代的な感がある。世界観的に、カレーの香辛料は乾物だから、交易で入手も可能だろうが、アボカド入手にはもっと説得力を持たせてほしかった(アボカドの日本伝来は大正の頃)。 ・飢饉になっても、豊かな森に食料を探しに行かず、ドングリの食べ方を知らぬことの違和感を指摘するレビューに同意。 ・類似本とは、きちんと別の味付けになっている。
惹きこまれる中華ファンタジー
久しぶりに小説を購入しました。後宮の食医という設定がとても面白くテンポ良く想像もつかない展開に、手に汗を握りながらどんどんのめり込んでいきました。 とにかく面白い!!繊細で美しい表現から後宮の世界が鮮明に動き出し、小説とはこんなに魅力的で心に響くのかと新しい扉が開かれたような素晴らしい小説と出逢えました! 余韻の心地よさに浸りながら、続きが楽しみで2巻を予約しました(*^^*)どんな展開になるのでしょうか! 夢見里龍先生のご活躍が楽しみです。
後宮もの、初めてしっかり読みました。身近な料理が出てきて、楽しいです。 五行とか、毒とか、簡潔な説明で納得感があり、引っかかることなく読み進められました。そのわりに情景描写は細かく、目に浮かびました。