本書には、全部で六つの講演記録が収められています。内容は、(1)異国から日本へ来て、高齢者の介護をする女性たちとその日本における対応について、(2)出産という行為(場所)が自宅から施設へと変化することによって、当事者の主客逆転が起こっていることについて、(3)女性の稼ぎとその財産の管理の方法と、その変化のことについて、(4)産業化とそれが家族に与えた影響について、(5)戦後日本の農村生活改善事業の特徴と生活改良普及員の生き方について、そして、(6)教育社会学の立場から見て、日本における「しつけ」がどのように変化してきたのかについてなど、となっています。一般の読者の皆さんだけでなく、学問に従事する若い人たち、あるいは女性の暮らしや生活に関心を持っている若い人たちにとって、本書が新しい研究や調査の分野を切り開いていく一つのきっかけとなることを願っています。
第1回 東アジアの高齢化とケアの国際移動 安里 和晃
第2回 出産の近代化がもたらしたもの -日本とアジアとの比較からー 松岡 悦子
第3回 女性の稼ぎと家財管理、そしてその変化 波平恵美子
第4回 岐阜既製服産地における縫製業の盛衰と家族 前田 尚子
第5回 戦後日本の農村生活改善と「女性の人生」 小國 和子
第6回 一九五〇〜一九六〇年代の社会変動と子どもの生活 広田 照幸
あとがき
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