生類憐み令をめぐる事件、特に研究の乏しい捨て馬や倒牛事件に係わる道中奉行と大目付の取調べ・裁判を史料に基づいて検討し、近世前期の「民衆と法」の実態、幕藩法の真実解明に迫る。
はしがき 生類憐み令研究の意義
序 章 生類憐み令の研究と課題
第1章 捨て馬の事件(1)-常陸国の事例
第1節 新治郡下の詮議
第2節 当座の処分
第3節 その後の処置
第4節 小括
第2章 捨て馬の事件(2)-信濃、下野、上総、甲斐などの事例
第1節 信濃国高井郡下の詮議と、刑罰の伺い
第2節 下野国都賀郡下の詮議と、刑罰の伺い
第3節 上総国山辺郡下の詮議と、刑罰の伺い
第4節 甲斐国八代郡下などの詮議
第5節 小括
第3章 大坂町奉行による豊後の倒牛事件の吟味と裁判
第1節 「豊後国立石領岩薬師河原病牛一件」の構成
第2節 立石領岩薬師河原での倒牛事件
第3節 倒牛事件をめぐる最終的取調べ
第4節 倒牛事件の取調べをめぐる特徴
第5節 小括
補 章 豊後の倒牛事件の解読史料
第4章 武士の鹿狩、江戸の蛇使い・犬への傷害等の事例
第1節 武士の鹿狩事件
第2節 江戸の蛇使いの事件
第3節 江戸での犬への傷害事件
第4節 狼害への脅し鉄砲の事例
第5節 御放鳥事件
第6節 小括
第5章 本書の成果と、残された課題
第1節 動物愛護と「生類」
第2節 捨て馬事件の特徴
第3節 取調べと裁判の特徴:刑罰と縁座
第4節 個別事例の特徴
第5節 残された課題
生類憐み令関係年表
あとがき 本書の成り立ち
著者紹介
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