「あなたは誰?」
徐々に息子の泉を忘れていく母と、母との思い出を蘇らせていく泉。
ふたりで生きてきた親子には、忘れることのできない“事件”があった。
泉は思い出す。かつて「母を一度、失った」ことを。
母の記憶が消えゆく中、泉は封印された過去に手を伸ばす──。
記憶という謎<ミステリー>に挑む新たな傑作の誕生。
「あなたはきっと忘れるわ。
だけどそれでいいと私は思う」
「また母が、遠くに行ってしまいそうな気がした。
あの時のように」
……あの一年間のことは、決して誰にも知られてはいけなかった。
小説『世界から猫が消えたなら』『四月になれば彼女は』などで大きな衝撃を与えてきた川村元気、待望の最新文庫。
各界からも反響が続々!
◆息子と母の切ない思いに、胸が熱くなりました。──吉永小百合
◆深い感動のうちに読了した。
ぼく自身の母親の思い出と重なり、他人事ではなかったのだ。──山田洋次
涙が止まらない──現代に新たな光を投げかける、愛と記憶の物語。
解説は『長いお別れ』の中島京子さんです。
レビュー(168件)
映画化されるとの事で、原作を購入。認知症を患う母とそれを受けと埋めきれない息子。いつもと同じ日常が少しづつ崩れていく中で、見つける母とのつながり。特別なことはなくても、そこに花があるだけでいつもと同じ日常に戻れる気がする。
映画の話題作で知り 原作本を購入しました。母と息子 親子の褪せていく記憶の世界 小説を読みながら 自分との 現実が重なり 親子の愛と 記憶の物語 感動でした。映画も是非観たいと 思います。
話題作
話題作を読んでみょうと、リクエストしました。
映画にもなっていて読んでみたいと思ってお取り寄せしました。すぐ届けて頂きありがとうございました
映画になるということで読んでみました。認知症の行動を少し分かったような気がしました。