【POD】温泉まちづくり研究会 2024年度総括レポート〜日本の温泉地、温泉旅館の将来を考える〜
温泉まちづくり研究会は、観光まちづくりに熱心に取り組む温泉地が集まり、温泉地に共通する課題についてその解決の方向性を探り、全国に情報発信することを目的として、2008年6月に発足しました。
2008年度からの第1ステージから始まり、2022年度からは第6ステージへと突入しました。
2019年末から始まった新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大を経て、旅行者の環境意識は高まったと言われています。特に、近年ではZ世代と言われる若年層を中心に、日本でも環境への意識が高い層が注目されています。
これまでも会員温泉地では、SDGsやサステナブルを合言葉に、様々な環境に優しい取り組みを進めてきました。しかし、来たるべきポストコロナの社会において、国際的な競争力の高い温泉観光地へとさらなる発展を目指すためには、海外・国内の先進的な事例を学びながら、より戦略的に「環境に優しい取り組み」を進めていくことが必要です。
そうした認識から、本研究会の2022年度から2024年度までの、3年間の第6ステージのテーマを「温泉地の環境対策」と定めました。
第6ステージの初年度である2022年度はインプットの年と定め、国内・海外の先進地の情報収集や研究を中心に活動しました。第1回研究会では各会員温泉地の環境に関する取り組みの内容や課題を共有し、秋には事務局が海外先進地視察としてデンマーク・ドイツ視察を実施しました。第2回研究会では視察報告をもとに欧州と日本の共通点や違いについて議論し、第3回研究会では「2030年ビジョン」を掲げて、持続可能な温泉まちづくりを進める黒川温泉を訪問し、次世代に健全な状態で温泉地を引き継ぐために、「循環」型の地域に転換を目指す黒川温泉の取り組みをもとに、議論を深めました。
この総括レポートは、2022年度の研究会における講演やディスカッションの内容を取りまとめたものです。温泉地の方々が「環境に優しい温泉まちづくり」を通して、国際的な競争力を有する温泉地に発展していくための一助になれば幸いです。
レビュー(0件)