その写真を見て、札幌での演奏会のことを思い出した。そして、思った。あの演奏会の全てはこの親子から始まったことなのだと。〜もう一度空を見上げる。演奏会の成功を祝うような、我々の人生を祝福するような、そんな見事なまぁるい月だった。-「まぁるい月が出ている」。後になって「綺羅星のような時」だった、と気づくことがある。その時には当たり前に過ごしていた「そのこと」が。前著で拾い切れなかった「落ち穂」たちのその後。何処にでもある、誰もが経験するような、あの日々、あの人々、そしてあの事ども。幾つもの邂逅に込められた、丁寧に綴られる何処にでもある物語の続編。〜筆者より〜あの場所がここにも、あの人がここにも、あのことがここにも。一つ一つの木が集まって森林を形づくるような、そんな風情の一冊です。誰の人生にも同じようなことはあります。人との巡り会い、再会、ある出来事が次へとつながっていく奇跡。前著「パリの片隅のアコーディオン弾き」から引き続き読んでいただけるなら、膝を叩きながらそんなことが再発見できるかもしれません。これはあなたの物語でもあるのです。一人の人間の経験には限りがあり、人生を振り返るとき、あの思い出、この思い出には幾多の重なりがあることでしょう。そんなことを感じながら一篇一篇、ゆっくり味わっていただけたなら筆者としてこんなにうれしいことはありません。前著に引き続き、この本の大きなテーマは「時の流れ」であり、これは誰の心にもある、そして誰もが体験するようなそんな物語の集まりです。あなたも、ぜひ自分の物語を振り返りながらページを繰ってください。もし手にとっていただけるなら幸せです。ありがとうございます。心から・・・。
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