古代以来、有数の巨大経済でありながら看過されてきた、独自の発展のダイナミズムとは何か。地理・気候から商品・技術・知識まで、インドの固有性と世界経済との接続の効果を縦横に論じ、アジアとヨーロッパを結ぶ経済の全体像を浮かび上がらせた、地域史からのグローバル・ヒストリー。現代の興隆への道筋をも示す。
はしがき
第1章 序論:インドとグローバル・ヒストリー
接触の描写
初期の交易
インド・ヨーロッパ貿易
帝国を超えて
議論と仮説
各章の概要
第2章 1200年までの港と後背地
ルートと港の形成
インド・ローマ交易
古代後期のインド洋西部
コロマンデル、もしくは2つのデルタ地域
ベンガル
むすび
第3章 後退する陸のフロンティア 1200〜1700年
視点
デリー・スルタン朝
1500年までのデカンとベンガルのフロンティア
ヴィジャヤナガル
ヴィジャヤナガルの南
ムガル支配下の北インド
ベンガル開放
グジャラートとコンカンの変容
知識の交流
むすび
第4章 インド洋貿易 1500〜1800年
1500年時点でのインド洋世界
ポルトガルの活動
東インド会社ーー起源
会社形成とその問題
1600〜1800年の貿易規模
パートナー、社員、仲介人
商人から領主へーー港市
国家の形成 1707〜65年
知識の交流
私貿易と新たな企業活動 1765〜1800年
ヨーロッパでの戦争と会社の終焉
インドとヨーロッパの貿易の意味
むすび
第5章 貿易、移民、投資 1800〜50年
アヘンと中国
インディゴとベンガル
綿花と西インド
グローバル商人
労働移動
インドとヨーロッパの工業
陸上交易
むすび
第6章 貿易、移民、投資 1850〜1920年
陸と海を架橋する
アヘンから綿花へ
小麦
資本ーーグローバル企業
グローバル銀行業
労働者
むすび
第7章 植民地化と開発 1860〜1920年
帝国についての視点
帝国、市場、制度
農業ーー市場と機構
工場制工業化
職人の伝統の再創造
科学技術
帝国と法
むすび
第8章 恐慌と脱植民地化 1920〜50年
戦後
恐慌の到来
ねじれた政策対応
農民と物価
製造業
銀行の利得
労働者の一次的利得
脱植民地化
むすび
第9章 貿易から援助へ 1950〜80年
援助資金による工業化
ケイパビリティと知識
経済自立政策と脱工業化
新たな結び付き
移民とディアスポラ
むすび
第10章 市場への回帰 1980〜2010年
貿易への復帰
伝統的製造業の成長と衰退
知識経済
むすび
第11章 結論:新しいインド?
注
参考文献
訳者解説
図表一覧
索引
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